介護のために仕事を辞めた。そんな人に、ぜひ知っておいてほしいことがあります。
「特定理由離職者」という制度です。
私自身、退職するまでまったく知りませんでした。もし知らないまま手続きしていたら、数ヶ月、失業手当の支給が遅くなっていました。
この記事では、そのときの流れと必要書類、注意点をまとめます。
▼ できるだけ介護離職はしないように…こちらの本も参考になります。
👉️「介護離職をする前に、やるべきこと!制度を知ろう」は、こちらの記事で詳しく解説しています
自己都合退職だと、すぐにお金が出ない
会社を辞めて失業手当をもらおうとすると、通常は「自己都合退職」扱いになります。この場合、ハローワークへの申請後に3ヶ月程の給付制限期間があって、その間は手当が出ません。
収入がゼロになってから3ヶ月待つのは、介護中の身にはかなりきついですよね。
でも、介護離職は「特定理由離職者」になれる
介護を理由に離職した場合、「特定理由離職者」として認定されることがあります。認定されると給付制限が免除されます。
ただし、「給付制限なし=翌日からもらえる」ではありません。
実際には最初の講習(雇用保険説明会)に出席して、認定日を迎えるまでに約1ヶ月ほどかかりました。それでも、3ヶ月待たされる自己都合退職と比べれば、大きな違いです。
特定理由離職者になれるのは介護だけじゃない
介護以外にも、以下のような理由でも特定理由離職者として認定される可能性があります。
- 体力の不足、心身の障害、疾病、負傷などにより離職した
- 妊娠・出産・育児などにより離職した
- 親の死亡・疾病・負傷などのため、家庭の事情が急変したことにより離職した(←介護はここに該当)
- 結婚や配偶者の転勤などで通勤が困難になり離職した
- 契約社員で、更新を希望したのに更新されなかった(雇止め)
「自分は自己都合だから……」と諦めずに、まずはハローワークに相談してみてください。
※該当するかどうかは個別の状況によって判断されるため、事前にハローワークへ確認しておくと安心です。
ハローワークでの手続きの流れ・特定理由離職者の場合(体験ベース)
※手続きの流れは全国共通ですが、日程や対応はハローワークによって異なる場合があります。
※特定理由離職者の場合、
初回振込までは約1か月かかりました(体験ベース)。
※詳しくはハローワークで確認してください。
ハローワークで求職申込み・手続き
- 離職票を提出
- 求職申込みをする
- 受給資格の判断(ここで私は「特定理由離職者」と説明されました)
👉この時点で今後の流れを説明されます
7日間の待機期間
- 申請後、全員に共通で発生
- この間はアルバイトなどは原則NG
👉待機期間→「ここは全員共通です」「特定理由離職者」でも必ず待機期間はあります。この7日間は働くのは絶対にダメです。
初回講習(雇用保険説明会)
- 受給のルール説明
- 今後のスケジュール確認
- 求職活動の方法など
👉ここに参加しないと先に進みません
失業認定日(初回)
- 「求職活動をしているか」の確認
- 問題なければ支給対象に
👉この後、振込の流れになります
失業手当の初回振込
- 私もこの流れで手続きが進み、初回振込までは約1か月でした。
👉「すぐ」は、即日入金ではない」ので注意
※スケジュールや日数は地域や混雑状況によって多少前後します。詳しくはハローワークで確認してください。
実際にハローワークに行ってみたら
私は退職して3日後に実家へ引っ越し、離職票が届いてからハローワークへ向かいました。
その前に、ハローワークへ電話して持ち物を確認しました。
窓口によって対応が違うという情報もネットで見ていたので、事前に確認しました。
【特定理由離職者と認められるために必要なもの】
👇️

- 離職票
- 親と同一住所の証明(保険証・免許証など)
- 母の介護保険証
- 顔写真(マイナンバーカードを提示する場合は不要)
- 個人番号確認書類(マイナンバーカード、個人番号がある住民票の写しなど)
- 個人名義の通帳・キャッシュカード
窓口でこれらを見せると、担当の方に言われました。
「特定理由離職者に該当しますので、すぐに失業手当が出ます」
「すぐに出ます」と言われたときは正直ほっとしました。ただ、実際には講習を受けて、認定日を経て……と手続きが続くので、振込までは約1ヶ月かかりました。

ハローワークによって対応が違うかもしれない
ひとつ注意しておきたいのが、ハローワークによって窓口の対応が異なる可能性があるということです。

以前、ネットで調べたときには、
「なぜ同居しなければならないのか」
と詳しく聞かれたという情報もありましたね。
ハローワークによって、確認方法が違うのかも…
もし窓口で詳しく聞かれても、慌てず
**「介護のために離職しました」という事実をしっかり伝えること**が大切です。
「介護離職=自己都合」だと思い込まないで
おそらく多くの人が、介護で仕事を辞めることを「自己都合退職」だと思い込んでいます。私もそうでした。でも実際には、介護という理由がきちんと制度に組み込まれています。
知っているかどうかだけの差で支給のタイミングが変わってくることを知ってください。
認定日と支給額について知っておくこと
認定日の曜日はハローワークが指定する
失業手当を受け取るには、4週間ごとに決められた「認定日」にハローワークへ行く必要があります。
この認定日の曜日は自分では選べず、ハローワーク側が指定します。
最初にハローワークへ行ったタイミングをもとに割り振られるので、「いつ行くか」がその後のスケジュールにも影響します。
また、認定日を忘れると、その期間の手当が支給されません。カレンダーにしっかり記録しておきましょう。

認定日には「求職活動の実績」が必要
忘れがちなのが、失業手当は「就職する意思がある人」に支給されるという前提です。
初回の認定日までに1回以上、2回目以降は2回以上の求職活動実績が必要です。
介護中であっても、この条件は変わりません。
ハローワークでの職業相談や求人への応募などが実績として認められます。
求職セミナー参加も認められる場合がありますので、ハローワークに相談しましょう。
支給額は人によって違う
失業手当の金額は一律ではなく、退職前の賃金・勤続年数(雇用保険の被保険者期間)・年齢によって変わります。
「いくらもらえるか」は手続き時にハローワークで確認できます。
介護の状況は変わる|迷っていてもハローワークに行く理由
ハローワークに行くということは、「働く意思があること」が前提になります。
「今はとても働ける状態ではない」と感じる方もいるかもしれません。
ですが、親の状況は想像以上に早く変わることがあります。
我が家の場合
実家に同居して半年後、認知症が進行していた母が脳梗塞を発症し、現在も入院しています。
※入院期限が切れるのを機に退院して1か月間在宅介護していました。
介護の形が大きく変わったことで、結果的に仕事を考えられる状況になりました。
変化は誰にでも起こり得る
相談だけでも可能なので、まずは一歩動いてみることが大切です。
実際に、介護の状況は短期間で大きく変わることがあります。
迷っている方も一度ハローワークで相談しておくことをおすすめします。
正直なところ、「今すぐ働ける状態ではない」と感じる方も多いと思います。
それでも、今後の生活や急な変化に備えて、収入の道を確保しておくことは大切です。
ハローワークでは、無理にすぐ働くことを求められるわけではなく、相談しながら自分の状況に合った働き方を探すことができます。
まずは情報を得るだけでも大きな一歩になるので、迷っている方も一度足を運んでみることをおすすめします。
まとめ
ハローワークでの手続きは、
「申込み → 待機期間 → 講習 → 認定日 → 支給」という流れで進みます。
私の場合は特定理由離職者に該当したため給付制限はありませんでしたが、それでも最初の振込までは約1か月かかりました。
特定理由離職者の場合の失業給付支給の流れを知っておくことで安心して手続きできます。
介護のために離職を考えている人、あるいはすでに辞めた人。ハローワークに行くときは、「介護が理由です」とはっきり伝えてください。そして、まずハローワークに電話して持ち物を確認するのがおすすめです。
せっかくある制度を、同じ立場の人にぜひ知っておいてほしいです。
〜遠距離介護、それぞれの場合について〜
▼『故郷の親が老いたとき 46の遠距離介護ストーリー』太田差惠子(著)
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