「まだ大丈夫」と思っていた親の暮らし。
でも、その“まだ”は、ある日を境に続かなくなりました。
私は県外に住みながら、実家の両親を見守ってきました。
しかし、母に認知症の症状が現れたことをきっかけに、生活は大きく変わります。
介護離職は年間10万人以上。両立が難しくて辞める人が多いのが現実です。
この記事では、
遠距離介護から介護離職、そして同居に至るまでの経緯を、実体験としてお伝えします。
▼ 遠距離介護それぞれの場合について学びたい方には、こちらの本も参考になります。
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遠距離での見守り生活から始まった
私の実家は県外にあり、両親はそこで生活していました。
元気な頃は、帰省は年に1回ほど。
自分の子どもたちが自立してからは、少し頻度を増やして半年に1回。
そのくらいの距離感で、ちょうどいいと思っていました。
母の変化で帰省頻度が変わった
そんな生活が変わったのは、母に認知症の症状が出始めてからです。
同じことを何度も話す
・物忘れが増える
・家の中が少しずつ乱れていく
・冷蔵庫の中に買った同じお惣菜がたくさん!カビが…
・お風呂の浴槽のお湯をかえない
・毎日同じ服を着る
・失禁が多くなった
・夫婦で担っていた自営業、できないことが増えた
帰省のたびにできないことが増えて
父の負担が増えていたのが明らかでした。
気づけば、帰省は「半年に1回」から「3ヶ月に1回」、やがて「月1回」になりました。
同居か、遠距離介護かの選択
選択肢はありました。
遠距離のまま支援を続ける
飛行機で移動する距離。月1回の帰省では足りない状態になっていた。しかし、これ以上、頻繁に規制するのは難しい。
介護サービスを増やす
母は認知症は進行していましたが、体は元気。デイサービスは利用していたけど、家事はできると思っていたので、ヘルパーは不要と話していた。

お父さんと二人だから、
部屋も汚れないし、掃除なんてしなくて大丈夫!
👉️訪問介護サービス、ヘルパーにできることとできないことについて、こちらで詳しく解説しています
👉️介護保険でレンタルできる福祉用具について、こちらで詳しく解説しています
👉️デイサービスについては、こちらで詳しく解説しています
施設を検討する
今も商売をしており仕事があるから施設は考えられない。商売の意欲はすっかり低下していましたが、自分がいないとお父さんが困る!と思っていた。

お父さんは
家のこと何にもできないから、
私がいないとね!
👉️介護施設の種類について、こちらで詳しく解説しています
👉️介護施設の費用について、こちらの記事で詳しく解説しています
弟が、両親の気持ちを確認してくれたことがあります。
「できれば娘にみてもらいたい」
と話していました。
👉️親の意思確認については、こちらの記事でも詳しくまとめています
結局、どの方法も我が家の場合は選択肢にあがらず、私が同居するのが現実的と考えました。
介護離職という決断
同居するためには、仕事を続けることは難しい状況でした。
結果として、私は介護離職を選びます。
介護離職を決め、私の収入は激減。夫はすでに年金生活。

生活費は出せないよ。
それでもいいなら同居する。
商売も、できなくなったことは
私がサポートするよ
このような条件を両親は快諾し、同居することになりました。
家族それぞれができることを
私たち夫婦もすでに老後の入口にいます。自分たちの経済的な負担は最小限にする必要がありました。

はるひが家に帰るときには
往復の飛行機代や電車代は
俺が負担するよ
介護や老後生活は長期戦。
「お互いに無理をしないこと、できることをする」を考えました。
・両親は私の生活費を負担する代わりに安心して生活をする
・私は両親の家業と家事、介護のサポートをする代わりに生活費は出さない
・夫は年金生活なので、生活費の援助はしない。夫自身の生活は自分で(定年退職後は主夫でした)
・弟は私の交通費を負担する
家族それぞれが、できることを持ち寄った形です。
兄弟との関係で大切にした考え方【本から学ぶ】
本から学んだこと
『故郷の親が老いたとき 46の遠距離介護ストーリー』太田差惠子(著)
何年も前に読んだこの本の中に、兄弟についてこんなことが書かれていました。
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- 自分にできることをする。兄弟に「これをやって」と強く求めない
- 兄弟とはいえ、別に暮らした時間も長く、親と重ねてきた歴史も違う
- 経済状況も、家族構成も、それぞれ違う
親との相性も兄弟によって違います。
兄弟だからといって、同じ考え・同じ動きができるとは限りません。
この視点は、介護において何度も立ち戻れる指針になっています。
「同じだけやるべき」と思わないこと
介護はどうしても、
「誰がどれだけやるか」という話になりがちです。
でも私は、
“同じだけ負担することが正解ではない”
と考えるようになりました。
・できる人ができる形で関わる
・無理をして関係が崩れる方がつらい
そう思ったからです。
これから介護を考える方へ
今回、私は介護離職という選択をしましたが、
すぐに辞める以外の選択肢もありますし、人によって選ぶ道は違っていいと思います。
むしろ、自分の将来を考えると、介護離職はできるだけ避けた方がいい場合も多いと感じています。
・訪問介護などのサービスを充実させる
・家族だけで抱え込まない
・早い段階で施設を検討する
こうした選択肢をうまく使うことで、
仕事や生活を守りながら介護を続けられる可能性もあります。
私自身も、当時もっと選択肢を広く考えていればよかったと感じる部分もあります。
だからこそ、これから介護に向き合う方には、
「仕事を辞める以外の方法もある」ことを知っておいてほしいと思います。
まとめ|介護離職は「生活を守るための選択」
介護離職というと、ネガティブに感じる方も多いと思います。
でも私にとっては、
「家族の生活を守るための選択」でした。
・遠距離では支えきれない現実
・家族それぞれの負担
・経済的な制約
それらを一つずつ整理した結果が、今の形です。
ですが、
すぐに辞める以外の選択肢もありますし、人によって選ぶ道は違っていいと思います。
制度や支援を使いながら、ひとりで抱え込まないようにしましょう。
同じように悩んでいる方はたくさんいます。できることから少しずつで大丈夫です。
辞める前にやるべきことは、次の記事で紹介させていただきます。
この記事は、我が家の一例として、参考になるところがあれば嬉しく思います。
👉️「遠距離でできることは何?」と考えている方は、これらの記事を参考にしてください。
▶親の銀行口座やキャッシュカードを確認!する記事は、こちらで詳しく解説しています
▶これからどうしたいか親の意思確認をする記事は、こちらで詳しく解説しています
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