「介護施設って、毎月いくらくらいかかるの?」
いざ入居を考えたとき、費用の不安を感じる方はとても多いです。
実際に施設で働いていたとき、ご家族から
「思っていたより少し高かったです…」
という声をいただくこともありました。
この記事では、介護施設の費用の目安と、想定より高くなる理由について、わかりやすく解説します。
▶介護施設の種類について、こちらの記事で詳しく解説しています。
▼ 介護施設についてわかりやすく学びたい方には、こちらの本も参考になります。
介護施設の費用は大きく3つに分かれる
介護施設の費用は、主に以下の3つで構成されています。
① 介護サービス費(介護保険)
- 要介護度によって金額が変わる
- 原則1割〜3割負担
👉 介護度が上がると、この部分は確実に上がります
▶介護度・負担割合証について、こちらで詳しく解説しています。
② 生活費(全額自己負担)
- 食費
- 居住費(家賃)
- 光熱費 など
👉 ここは施設ごとに大きく差があります
③ その他費用
- 医療費
- 日用品代
- 理美容代
- レクリエーション費
👉 地味に積み重なって負担になります
【施設別】費用の目安

介護付き有料老人ホームの入居一時金は、1000万を超える施設もあります。中央値は、約18万円〜51万です。
介護保険施設について
介護保険負担限度額認定制度
特別養護老人ホーム・介護老人保健施設・介護医療院の介護保険施設のみが対象の「介護保険負担限度額認定制度(食費・居住費の減額)」があります。
食費・居住費が所得・資産に応じて大幅に減額されます。
対象外と思って思っていても該当することもありますので、申請してみましょう。
申請のタイミングと更新について
認定証の有効期限は1年間(毎年7月31日まで)で、毎年更新が必要です。更新の通知が自動で届く自治体もありますが、届かない場合もあるため、更新時期を施設スタッフやケアマネと一緒に管理しておくと安心です。

家を売ったとか、配偶者が亡くなった…
こんな時は資産や収入が変わって
前年と段階が変わることがあるので、
確認してくださいね。
詳しくは施設にお問い合わせください。
- 高額介護サービス費(介護保険自己負担の月額上限超過分の払い戻し)
- 高額医療・高額介護合算療養費制度(医療保険と介護保険の自己負担の年間合計に上限)も対象になります。
特別養護老人ホーム(特養)

- 月額:約8万〜15万円
- 比較的安い(公的施設)
- 入居待ちが多い

特養はなかなか空きがないので、
介護付き有料老人ホームに一旦入居して
特養の空きを待つ方もいらっしゃいます。
介護老人保健施設(老健)

- 月額:約8万〜15万円
- リハビリ中心・在宅復帰目的
- 比較的短期利用
介護保険外施設について
介護保険外施設が使える払い戻し制度
- 高額介護サービス費(介護保険自己負担の月額上限超過分の払い戻し)
- 高額医療・高額介護合算療養費制度(医療保険と介護保険の自己負担の年間合計に上限)
介護付き有料老人ホーム

- 月額:約15万〜40万円以上
- サービス・設備で大きく差
- 入居金が高額な場合もある

私が働いていた介護付き有料老人ホームは、
入居一時金が12万くらいで、
要支援1の方は月額14万くらい
要介護5の方は月額18万くらいでした。
地域差もありますね。
住宅型有料老人ホーム

- 月額10〜25万円程度
- 安否確認・生活相談が基本サービス
- 外部の介護利用により費用が増加
▶外部の介護利用(訪問介護)について、こちらの記事で詳しく解説しています
▶外部の介護利用(デイサービス)について、こちらの記事で詳しく解説しています
グループホーム(認知症対応)

- 月額:約12万〜18万円
- 少人数で家庭的な生活
- 地域密着型(施設と同じ市区町村に住民票がある方が入居の原則条件)
知っておくべき「費用の変動要因」一覧
| 変動要因 | 内容 | 起きやすいタイミング |
|---|---|---|
| 区分変更 | 介護度が上がると自己負担が増加 | 状態悪化・入院や退院後 |
| 介護保険改正 | 新加算の創設・単位数の見直し | 3年ごとの改定 |
| 食費・光熱費改定 | 物価に連動した値上げ | 随時(施設判断) |
| 医療費増加 | 通院・投薬・入院費の実費 | 健康状態の変化時 |
| 入院による不在 | 入院中も一部費用が継続する場合がある | 急病・転倒などによる入院 |
「思っていたより高い」と感じる理由
介護度が上がると費用も上がる
入居時は要介護1でも、状態の変化で要介護3・4へ…
👉 その分、介護サービス費が増えます
加算(オプション費用)が増える
介護保険制度では、さまざまな「加算」があります
例:
- 夜勤体制加算
- 個別機能訓練加算
- 医療連携加算 など
👉 サービスが手厚くなる分、少しずつ費用も上乗せされます
食費の値上がり(物価高の影響)
最近は特にここが大きいです。
- 食材費の高騰
- 光熱費の上昇
👉 月数千円単位で上がることもあります
想定外の細かい出費
- おむつ代(施設による)
- 医療費(通院・薬)
- 日用品等
👉 「これもかかるの?」と感じやすい部分です
家族からの意見(実体験)
介護付き有料老人ホームで働いていたとき、
ご家族からこう言われることがありました。
施設利用料が思っていたより高い

最初に聞いていた金額より、
ちょっと高いですね〜
その理由を確認すると、
- 介護度が上がっていた
- 加算が増えていた
- 食費が値上がりしていた
👉 状況の変化で自然と上がっていくのが実情です。
長生きしたら、お金が底をつく

ありがたいことなんだけど、
こんなに長生きすると思っていなくて、
本人のお金が底をつきそうです…
と、おっしゃる家族もいました。
90代・100代まで生きるケースが珍しくない時代です。
さらに、施設費用は少しずつ上昇している現実もあります。
👉 特養へ早めに申し込みをして、少しでも経済的負担を減らしましょう。介護付き有料老人ホームから特養へ転居する方もいます。
後悔しないためのチェックポイント
入居前にここを確認しておくと安心です👇
✔ 月額費用の「内訳」を必ず見る
✔ 加算の内容を説明してもらう
✔ 将来(介護度が上がった場合)の目安を聞く
✔ 食費・光熱費の変動について確認する
まとめ
介護施設の費用は、
- 介護度
- 加算
- 物価
などによって、少しずつ変化していきます。
そのため、
👉 「今の金額」だけでなく
👉 「将来どれくらい変わる可能性があるか」
まで考えておくことが大切です。
不安な場合は、ケアマネジャーや施設に遠慮なく相談して、
納得した上で選ぶことが安心につながります。
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