介護施設へ入居すると、
「家では歩けていたのに、施設では車椅子になった」
と感じるご家族もいます。
「もっと歩かせてほしい」
「足腰が弱ってしまうのでは…」
そんな不安を感じることもあると思います。
一方で、介護現場では、高齢者の転倒はとても大きな事故につながることがあります。
今回は、介護施設で勤務していた頃に感じた、“転倒リスク”と“現場の現実”についてお話しします。
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高齢者にとって転倒は大きな事故になることも
高齢者は骨が弱くなっている方も多く、
特に、転倒による
- 大腿骨骨折
- 圧迫骨折
- 頭部打撲
などは、その後の生活に大きく影響することもあります。
転倒をきっかけに入院となり、
- 筋力低下
- 寝たきり
- 認知症の進行
につながる場合もあります。
そのため、介護現場では「転倒を防ぐこと」をとても重視しています。
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家では歩けていたのに、施設では車椅子になることも
実際には、
「家では歩行器でトイレへ行けていたのに、施設では車椅子になった」
「家では家具につかまって歩いていたのに、施設では車椅子になった」
と感じるご家族もいます。

私の周囲でも、
家ではなんとか歩行器で移動していた方が、
ショートステイ中は転倒予防のため車椅子対応となった方がいます。

ショートステイに行くと
足腰がさらに弱くなっている気がする。
ご家族からすると、
「もっと歩かせてほしい」
という思いになるのも自然なことだと思います。
施設では“安全”とのバランスを考えている
介護施設では、職員が複数の利用者様を同時に見守っています。
常に一対一で見守ることは難しい場面もあります。
そのため、
- 転倒リスク
- その日の体調
- ふらつき
- 認知症の症状
などを見ながら、車椅子対応になることもあります。
もちろん、施設側も「歩かなくていい」と考えているわけではありません。
できるだけ安全に過ごしていただきながら、事故を防ぐことも大切にしています。
介護現場では、転倒事故はとても重く受け止められている
私が勤務していた介護付き有料老人ホームでも、転倒事故にはとても注意していました。
骨折や入院につながる事故の場合は、自治体への報告が必要になることもあります。
ホームヘルパー時代にも、
「訪問介護中は本当に転倒に気をつけて」
と何度も言われていました。
介護現場では、転倒される方がいると、
- 状態確認、場合により臨時受診
- ご家族への連絡
- 事故報告書の作成
- 再発防止の検討
など、その後の対応も必要になります。

もちろん、現場は手を抜いているわけではありません。
それでも、
急に立ち上がる方、
夜間に動かれる方、
認知症で予測できない行動をされる方もおり、
転倒を100%防ぐことの難しさを感じる場面もありました。
👉️認知症の方は痛みが感じにくいので、注意が必要です。こちらの記事で詳しく解説しています
「歩くこと」と「安全」、どちらも大切
歩くことは、筋力維持や生活意欲につながる大切なことです。
一方で、高齢者の転倒は、その後の生活を大きく変えてしまうこともあります。
だからこそ介護現場では、
- 本人の状態
- ご家族の思い
- 安全面
を考えながら、その方に合った対応を模索しています。
施設と家族で相談しながら、無理のない方法を考えていくことが大切なのかもしれません。
まとめ
介護施設で車椅子対応になると、
「歩けなくなってしまうのでは…」
と不安になるご家族もいます。
ですが現場では、
- 転倒による骨折
- 入院
- 寝たきり
などを防ぐため、安全面も重視しています。
介護現場は、“歩くこと”と“安全”の間で悩みながら対応している――
そんな現実も、少し知っていただけたらと思います。
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