「デイサービスに行きたがらない…」
そんな悩みを抱えていませんか?
せっかく契約したのに、当日の朝になって「行かない」と言われたり、理由をつけて休もうとしたり…。無理に行かせるべきか、それとも休ませるべきか、悩んでしまいますよね。
私の義母も、デイサービスが好きではありませんでした。ですが、デイサービスの中で好きなことがひとつあることで、なんとか通っていました。
この記事では、デイサービスに行きたがらない理由と、実際の体験をもとにした対処法をご紹介します。
▼ 介護についてわかりやすく学びたい方には、こちらの本も参考になります。
デイサービスに行きたがらない主な理由
デイサービスを嫌がる理由は人それぞれですが、よくあるのは次のようなものです。

本人にとっては、はっきり言葉にできなくても「なんとなく嫌」という気持ちが大きいこともあります。
無理なく通うための対処法
デイサービスに行ってもらうためには、「無理に説得する」よりも「理由に合わせて関わる」ことが大切です。
不安が強い場合
- 見学や体験利用から始める
- 最初は短時間の利用にする
プライドがある場合
- 「リハビリに行く」「お風呂に入りに行く」と目的を変えて伝える。
合わない場合
- 曜日の変更を検討する。曜日により、顔ぶれや雰囲気が変わる。
- それでも合わないときには、事業所を変更することも検討する。

合わないと思ったらご相談ください。
他の曜日に空きがあるか確認しますね。
▶通所介護(デイサービス・デイケア)の種類についてはこちら
どうしても嫌な場合
- 無理に行かせない。休む日があっても大丈夫。
- 大切なのは「続けること」なので、完璧を目指さなくても大丈夫。
まずは「短時間」から始めてみる
デイサービスを嫌がる方の多くは、「朝から夕方まで、知らない人たちと一緒に過ごす」ことに負担を感じています。最初から1日フルで通おうとすると、ハードルが高すぎるのです。
そんなときに知っておいてほしいのが、短時間から始められるということ。
半日や、お風呂・リハビリだけの利用もできる
最近は、通い方の選択肢が増えています。
- 午前だけ・午後だけの半日型
- お風呂やリハビリに特化した短時間型
「1日いるのは無理でも、お風呂だけなら」「午前中だけなら」——そんなふうに時間を区切るだけで、ぐっと通いやすくなることがあります。
どんな時間の枠があるかは事業所によって違うので、まずはケアマネジャーに「短時間で通えるところはありますか?」と聞いてみてください。
集団は苦手でも「お風呂」だけで通えた義母の話
私の義母は、デイサービスのにぎやかな雰囲気が、本当は得意ではありませんでした。
頭がしっかりした人だったので、まわりがよく見えてしまいます。
おしゃべりな方が誰かの悪口を言っていたり、体が不自由で食べこぼしの多い方が隣にいたり——
そういう場にずっと座っているのは、義母にとって正直、苦痛だったようです。デイサービスから帰ってくると、いつも疲れた顔をしていました。
それでも義母は、週に1回だけデイサービスに通い続けました。
理由はたった一つ、大浴場です。
義母はもともとお風呂が大好きで、特に大きな温泉が何より好きな人でした。
複数のデイサービスに見学に行きましたが、立派な大浴場を見て「ここなら行ってもいい」と、ひとつのデイサービスが気に入りました。
人付き合いは疲れる。でも、大好きなお風呂に入れる。この「イヤなこと」と「好きなこと」の天秤が、ギリギリ「好き」に傾いたから、義母は通えたのだと思います。
ちなみにこれは、介護保険が始まったばかりの2000年頃の話です。
当時は1日かけて通うタイプが中心でした。今のように半日や短時間のデイサービスがあれば、義母はもっとラクに通えたかもしれません。
もし今、ご家族がデイサービスを嫌がっているなら、「全部を好きになってもらう」必要はありません。
本人がもともと好きなこと(お風呂・体操・食事・誰かとの会話)を一つ見つけて、その一つだけを目当てに行ってもらう。
頻度は週1回でも十分です。
義母にとっては、それが「お風呂」でした。ご家族にとっての「お風呂」は、何でしょうか。
デイサービスがどうしても無理なら「家に来てもらう」という道もある
ここまで工夫しても、どうしてもデイサービスが合わない方もいます。見学にすら行けない、という方も少なくありません。
そんなときに思い出してほしいのが、「通う」のではなく「家に来てもらう」介護です。
私は以前、ホームヘルパーとしてご家庭に伺う仕事をしていました。
訪問介護では、ヘルパーが自宅に来て、入浴や着替えのお手伝い、掃除や調理などをサポートします。
住み慣れた家で、知らない人の輪に入らずに受けられるので、「人の中に出るのが苦手な方」にこそ向いていることがあります。
「デイサービスに行かせなきゃ」と思い詰めなくて大丈夫。本人が安心して過ごせて、ご家族の負担も少し軽くなる。それが一番大切なことだと、現場にいて感じてきました。
訪問介護でできることは、こちらの記事でくわしく紹介しています。
まとめ|「行きたくない」を責めずに、できる工夫から
デイサービスに行きたがらないのは、わがままでも甘えでもありません。「なんとなく嫌」「人の中は疲れる」——本人なりの理由が、ちゃんとあります。
大切なのは、無理に説き伏せることではなく、ハードルを少しずつ下げることです。
■まずは短時間(半日・お風呂だけ)から試してみる
■本人が好きなこと一つを目当てにする(義母にとっての「お風呂」)
■合わなければ曜日や事業所を変える。ケアマネジャーに相談する
■どうしても無理なら、訪問介護など「家で受ける介護」に切り替える
正直に言うと、「これをすれば必ず行ってくれる」という魔法の方法はありません。私の知人も、お母様がデイを拒否していて、今も見学にたどり着けずにいます。
それでも、選べる道はいくつもあります。一人で抱え込まず、ケアマネジャーや専門職を頼りながら、ご家族にとって無理のない形を見つけていってください。
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→「杖・歩行器・シルバーカーの違い」
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・在宅介護が限界と感じたときの対処法はこちらで詳しく解説しています
・BPSD(認知症の症状)で困ったときの対応はこちらで詳しく解説しています
・訪問介護でできること・できないことはこちらで詳しく解説しています
あわせて読むことで、これからの介護がより分かりやすくなります。
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