高齢者向け配食サービスとは?安否確認の役割と介護保険外サービスを徹底解説

在宅介護のサポートサービス
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「食事の準備、できているのかな?」「一人暮らしの親の栄養面が心配」――そんなとき、頼りになるのが配食サービスです。

配食サービスは、自宅に食事を届けてくれるだけではありません。届けるスタッフが直接顔を確認することで、安否確認の役割も果たしています。介護保険の対象外のため要介護認定がなくても利用でき、一人暮らしの高齢者や老老介護の家庭にとって、とても心強いサービスです。

この記事では、配食サービスの内容・費用・選び方を詳しく解説するとともに、訪問理美容や緊急通報システムなど、あまり知られていない介護保険外の自治体サービスも幅広くご紹介します。

▼ 介護についてわかりやすく学びたい方には、こちらの本も参考になります。

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配食サービスとは?介護保険との関係

配食サービスとは、調理が難しい高齢者や障害のある方の自宅に、昼食や夕食を届けるサービスです。民間事業者が提供するものと、自治体が独自に実施するものがあります。

重要なポイント:配食サービスは介護保険の対象外です。

▶介護保険申請についての記事はこちらで詳しく解説しています。

介護保険サービスでは、ヘルパーが自宅で調理を行う「訪問介護(生活援助)」は利用できますが、外部から食事を届ける配食サービスは保険給付の対象になりません。ただし、これは「利用できない」ということではなく、介護認定がなくても自由に利用できるというメリットでもあります。

自治体によっては、要介護・要支援認定を受けた方を対象に費用の一部を補助する制度を設けているところもあります(詳細は第5章)。


配食サービスの安否確認としての役割

配食サービスの大きな特徴のひとつが、**「食事の配達=安否確認」**という点です。

スタッフが食事を手渡しする際に「お変わりありませんか?」と声をかけ、高齢者の様子を確認します。電話での安否確認と違い、目でも直接状態を確認できるのが大きな強みです。

  • 配達時に応答がなければ再配達を試み、それでも確認できない場合は緊急連絡先に連絡
  • 一人暮らしや遠距離介護の家族にとって、毎日の「安否確認」として機能
  • もし、高齢者自身が屋内で倒れていても、気づいてもらえるきっかけになる
はるひ
はるひ

遠方の場合、電話で聞いても

「ちゃんと食べてるよ〜」

と言われることがよくありますね

遠くに住む家族が電話で確認しようとしても、本人が「心配させたくない」と元気なふりをしてしまうことがあります。配食サービスのスタッフは直接訪問するため、客観的に状態を把握できるとも言われています。


配食サービスのメリット・デメリット

メリット

買い物・調理の手間が省ける スーパーへ行けない、火を使うのが不安、調理に長時間立っていられないという方に特に向いています。認知機能の低下で火の消し忘れが心配な場合にも有効です。

▶認知症かなと思ったら…の記事は、こちらで詳しく解説しています。

栄養バランスが整った食事が摂れる 管理栄養士が監修したメニューが多く、偏食や低栄養の改善につながります。

介護保険認定がなくても使える 要介護・要支援の認定を受けていない方でも、65歳以上であれば利用できる自治体が多くあります。

使う曜日・回数を選べる柔軟さ デイサービスのない日だけ、昼食だけ、平日のみ、など組み合わせが自由です。

▶デイサービスについての記事は、こちらで詳しく解説しています。

デメリット

費用が全額自己負担(助成がない場合) 民間サービスは1食500〜1,000円前後が目安です。毎日利用すると月1〜3万円程度になります。

メニューの選択肢に限界がある 事業者によってはメニューの種類が限られ、飽きることも。複数の事業者を週ごとに切り替える工夫をしている方もいます。

味付けが口に合わない場合がある ひとりひとり好みの味はちがうもの。「濃い」「薄い」と感じる場合もあります。

配達時間が決まっている 生活リズムが配達時間に合わない場合は調整が必要です。


食事の種類と選び方(嚥下食・療養食など)

高齢になると咀嚼(そしゃく)力や嚥下(えんげ)機能(飲み込む力)が低下します。配食サービスでは、それぞれの状態に合わせた食事形態が選べます。

食事形態特徴こんな方に
普通食通常の食事と同等食事制限・咀嚼の問題がない方
きざみ食一口大〜細かく刻んである噛む力が少し落ちてきた方
ソフト食歯茎でつぶせる柔らかさ義歯が合わない・噛む力が弱い方
ムース食ペースト状にまとめた形咀嚼・嚥下が難しい方
おかゆ食主食がおかゆ消化機能が低下している方

また、病気や持病に合わせた療養食を提供している事業者もあります。

  • 糖尿病食:カロリーコントロール、糖質制限
  • 腎臓病食:たんぱく質・カリウム・リンの制限
  • 高血圧向け:塩分制限(1食2g以下など)
  • 心臓病食:脂質・塩分のコントロール

食形態や療養食の対応内容は事業者によって異なるため、申し込み前に確認することが大切です。

▶飲み込む力が低下しているときの対策は、こちらの記事で詳しく解説しています。


費用の目安と自治体助成制度

民間サービスの費用目安

種別1食あたりの目安
常温・普通食500〜700円
冷蔵・普通食600〜800円
療養食・特別食700〜1,000円以上

自治体の助成制度

自治体によっては、配食サービスに対して助成金や補助金を出しているところがあります。介護保険の特別給付として行っている自治体もあり、制度を利用すれば1食あたりの料金を安くできます。 Heartpage

はるひ
はるひ

自治体によってちがうので、

ケアマネージャーや地域包括支援センター

相談してみましょう。

自治体の助成を受けるには申請が必要な場合が多いです。


利用までの流れ・申し込み方法

自治体サービスを利用する場合

自治体サービス
  1. 地域包括支援センターまたはケアマネジャーに相談
  2. アセスメント(必要性の確認)
  3. ケアプランへの記載(必要な場合)
  4. 市区町村へ申請・審査
  5. 利用決定・配食事業者と契約
  6. サービス開始

👉️地域包括支援センターまたは、ケアマネージャーに相談がポイントです。

▶地域包括支援センターについて、こちらの記事で詳しく解説しています。

民間サービスを利用する場合

民間の配食サービス
  1. ネットや電話で事業者に問い合わせ・資料請求
  2. 食形態・配達曜日・時間帯などの希望を伝える
  3. 試食サービスを利用して確認(無料試食を行う業者もあり)
  4. 契約・サービス開始

介護認定を受けていなくても利用できます。

民間サービスはケアマネを通さずに直接申し込めますが、ケアマネに相談すると地域の優良業者を紹介してもらえることもあります。


自治体によって違う。介護保険外の独自サービス一覧

配食サービスのほかにも、自治体が独自に提供している介護保険外のサービスがあります。内容・対象者・費用は自治体によって大きく異なります。

訪問理美容サービス

外出が困難な方の自宅や施設に、理容師・美容師が出張してカットなどを行うサービスです。

はるひ
はるひ

母を在宅介護をしていた時に、

市に申し込みをして、

自宅に美容師さんに来てもらいました。

ベッド上でカット!

市からチケットが届き、無料でした。(条件あり)

自治体によっては独自の助成を行っており、自己負担額が決まっているケースや、補助券・チケット形式で手軽に利用できるケースがあります。 Alsok民間で利用する場合の目安は、カット料金2,000〜5,000円+出張費500〜2,000円程度です。

こんな方に: 通院・外出が難しい、ベッド上での生活が中心の方におすすめです。

緊急通報システム(あんしん電話など)

ひとり暮らし等の方で、慢性疾患などにより日常生活を送るうえで常時注意を要する方に、緊急時に本体のボタンを押すと民間受信センターへつながり、必要に応じて救急車を要請できる機器を設置するサービスです。 Adachi Cityペンダント型のボタンも貸与される場合もあります。

こんな方に: 一人暮らし・高齢者のみ世帯で、持病がある方におすすめです。

見守りサービス(センサー・IoT型)

センサーや電球の使用状況を家族のスマートフォンに知らせる機器を設置するサービスです。センサー機器の設置や緊急通報システムの設置など、さまざまな方法があるため、本人や家族の状況に合ったサービスを選ぶことが大切です。 Home-ncj

自治体の補助がある場合もあるほか、民間では郵便局やヤマト運輸なども見守りサービスを展開しています。

こんな方に: 遠距離介護で定期的な安否確認が難しいご家族におすすめです。

紙おむつ支給・補助

要介護度が高い方を対象に、紙おむつを現物支給または購入費を補助する自治体があります。費用が高くなりがちな消耗品だけに、活用できれば家計の助けになります。

住宅改修給付(介護保険外の上乗せ)

介護保険の住宅改修(上限20万円)では足りない場合に、自治体が独自に補助を上乗せするケースがあります。手すりの設置・段差解消・階段昇降機の設置などが対象になることがあります。

▶介護保険住宅改修について、こちらの記事で詳しく解説しています。

補聴器購入費用助成

高齢者の補聴器購入費用を一部助成する自治体もあります。 Adachi City補聴器は高額になりやすいため、助成制度がある場合は積極的に活用しましょう。

社会福祉協議会・シルバー人材センターによる生活支援

社会福祉協議会では調理・洗濯・掃除・買い物・話し相手などの家事支援サービス(費用目安800円/時間程度)、外出の付き添いや見守りなどの介護援助サービス(目安1,000円/時間程度)が利用できます。 LIFULL介護認定がない方でも利用できる場合があります。


🔎 お住まいの自治体のサービスを調べるには? 検索エンジンで「◯◯市 介護保険外サービス 高齢者」と入力するか、地域包括支援センターに電話すると、地域の独自サービスをまとめて教えてもらえます。サービス内容・利用条件・費用はすべて自治体によって異なるため、必ず直接確認しましょう。


まとめ

配食サービスは、食事の提供だけでなく毎日の安否確認という重要な役割を担う、高齢者世帯・一人暮らし高齢者の強い味方です。介護保険の対象外ですが、自治体によっては費用の補助を受けられる場合もあります。

また、配食サービス以外にも、訪問理美容・緊急通報システム・見守りサービスなど、地域ごとに様々な介護保険外のサービスが存在します。これらのサービスは自治体によって内容や費用が大きく異なるため、まずはケアマネジャー地域包括支援センターに相談することをおすすめします。

介護保険だけではカバーできない生活のニーズを、こうした保険外サービスで補いながら、在宅での生活をより安心して続けていきましょう。

🌸 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。次回の記事でも、あなたの不安が少し軽くなりますように。🌸

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