布団やベッドから起き上がるのが大変になってきたと感じることはありませんか。
高齢になると、筋力の低下などにより、起き上がりや立ち上がりが難しくなることがあります。そんなときに役立つのが、介護用の電動ベッドです。
介護用電動ベッドは、背中を起こしたり高さを調整したりすることで、本人が動きやすくなるだけでなく、介護する人の負担を軽くすることもできます。また、一定の条件を満たせば介護保険でレンタルすることも可能です。
この記事では、
・介護用電動ベッドの機能
・介護保険でレンタルできる条件
・実際に在宅介護で使ったときの様子
について、わかりやすく解説します。
▼ 介護についてわかりやすく学びたい方には、こちらの本も参考になります。
ベッドや布団から起き上がりにくくなったときの対策
布団やベッドから、起き上がりにくくなっていませんか。
起き上がるときに力が入りにくい場合は、ベッドの横に手すりを設置すると、体を支えながら起き上がることができます。
このような手すりは、介護保険でレンタル(1割〜3割負担)することができます。
手すりにつかまることで体を安定させることができ、起き上がりや立ち上がりが楽になります。
🌸介護保険の負担割合の記事は、こちらで詳しく紹介しています。
わが家で使っていた手すりとスロープ
私の母は、夜トイレに行くときにふらついて転倒したことがありました。
そこで、布団の横に
天井と床を突っ張るタイプの手すりを設置してもらいました。
※ケアマネージャー・福祉用具専門相談員が部屋の状況、母の体の動きを見て、このタイプの手すりになりました。

また、部屋の敷居につまずくことがあったため、
段差を解消するスロープも介護保険でレンタルしました。

ちょっとした支えや段差対策をするだけでも、転倒予防につながります。
起き上がりが難しくなったら電動ベッドという選択も
身体機能が低下して、
- ベッドから起き上がりにくい
- 立ち上がりにくい
といった状態になった場合には、電動ベッドをレンタルすることもできます。(1割〜3割負担)
🌸介護保険の負担割合の記事は、こちらで詳しく紹介しています。
介護用電動ベッドとは
介護保険の電動ベッドには、次のような機能があります。
背中を起こす(ギャッチアップ)
ベッドの高さを調整する
膝を上げる
電動ベッドと一緒にレンタルできるもの
褥瘡(床ずれ)予防マットレス
ベッド用手すり(介助バー)
サイドレール
サイドテーブル 等
付属品もレンタルできます。
介護保険で電動ベッドをレンタルできる条件
原則 要介護2〜要介護5
ケアマネージャーのケアプランで利用できます。

電動ベッドの種類も色々あります。
必ず相談してくださいね。

専門相談員
電動ベッドは重くて場所をとるため、どのように配置するかを十分に検討します。
身体状況やトイレへの移動などの生活動線や、介助者の動作スペース、ほかの福祉用具と一緒に利用する場合の配置、操作スペースも考慮します。
一緒に考えましょう。
ベッドの高さが大切な理由
足の筋力が低下すると、
ベッドから立ち上がる動作が大きな負担になります。
足の力が弱い人が立ち上がるためには、ある程度の高さが必要です。
特に、膝より低い位置から立ち上がるのはとても大変です。
そのため、電動ベッドの高さを調整して、
立ち上がりやすい高さにすることで動作が楽になります。
介護する人の負担も軽くなる
電動ベッドは、介護する人にとっても大きな助けになります。
例えば、ベッド上でオムツ交換をする場合、
介護者はどうしても前かがみの姿勢になります。
この姿勢を続けていると、
腰痛の原因になることも少なくありません。
そこで、ベッドの高さを介護する人の体格に合わせて調整することで、
腰への負担を軽減することができます。
我が家で電動ベッドをレンタルした時の様子
・母は認知症のあと脳梗塞で寝たきりになり、自分では全く動けなくなりました。
・入院して療養していましたが、入院期限が迫ったのを機に、約1か月、自宅で介護をしました。
レンタルした福祉用具
- 電動ベッド
- 褥瘡(床ずれ)予防エアマット
- サイドレール
- サイドテーブル
- スライドシート

電動ベッド・付属品の使い方
- 誤嚥予防のため常に約10℃ギャッチアップ
- 足側も少し上げて自然な臥床姿勢
- 経管栄養時は約30℃ギャッチアップ。体が下がらないように、足側も上げる。
- おむつ交換のときはベッドを高くして腰痛予防
- 褥瘡(床ずれ)予防のエアマットを使っているので、3時間おきの体交(右向き・左向き・仰向け)はしなくても大丈夫とのことだったので、おむつ交換をしたら体交しました。(体交時にはクッションをたくさん使用)
- どうしても体が下がってしまうので、上げる時にスライドシートを使いました。

母の体の下にスライドシートを敷き、スライドシートを引っ張れば、スムーズに動かせました。

動けない母を、ひとりで動かすのは大変だけど、
スライドシートはとても便利で、
ご自分で体が動かせない方の介護をされている方にはおすすめです。
我が家は短期間のレンタルでしたが、スライドシートは比較的安価なので、長期になる場合は購入も検討しましょう。
市販の電動ベッドと介護用電動ベッドの違い
- 読書やテレビを見る時にギャッチアップできて便利
- 比較的、元気な方向け
・高さ調整ができる
・介護動作を考えて作られている
・身体機能が低下した高齢者に適している
まとめ
年齢を重ねると、布団やベッドからの起き上がりや立ち上がりが少しずつ大変になってきます。
介護用の電動ベッドは、背中を起こしたり高さを調整したりすることで、本人の動きを助けるだけでなく、介護する人の体の負担も軽くしてくれる福祉用具です。
また、介護保険を利用すれば、必要な時期のみレンタルすることもできます。
わが家でも、母が脳梗塞で寝たきりになったときに電動ベッドを利用しました。誤嚥を防ぐために背中を少し起こした状態にしたり、介護をするときに高さを調整したりと、在宅介護を支える大切な道具になりました。
起き上がりや立ち上がりが難しくなってきたときには、無理をせず、こうした福祉用具を上手に取り入れていくことも大切だと思います。
🌸 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。次回の記事でも、あなたの不安が少し軽くなりますように。🌸


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